ミセス(Mrs.GREEN APPLE)の新曲「ライラック」の歌詞考察をしてみました。
この曲はアニメ「忘却バッテリー」の主題歌なので、高校野球をイメージさせる歌詞が
散りばめ目られています。ですが、アニメを超えて、人生の傷と向き合いいかに乗り越えるか
というメッセージも感じますね。
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Contents
ミセスの新曲「ライラック」の音源
4/12 Mステに出演しましたね!新曲リリースは4/12ですね。
歌詞考察
学生の頃の青春時代の苦い過去、疵について、書かれた歌詞です。
自分の過去の傷とどう向き合うか。
その疵は意味があって、それを糧に、人生に深みが出てくる。
そんな疵は愛おしくも思えてくる。
どんな自分も受け入れ、愛せるんだ。
というメッセージのようにとらえました。
歌詞の順番に考察していくと
【歌詞】Aメロ①
過ぎてゆくんだ今日も
この寿命の通りに
限りある数字が減るように
美しい数字が増えるように
日々が毎日過ぎていく
寿命の通りに
限りある寿命(死ぬまでの日)が減っていくけれども
年を重ねると、良い記憶、輝かしい過去、思い出も増えていく
【歌詞】Aメロ②
思い出の宝庫
古いものは棚の奥に
埃を被っているのに
誇りが光って見えるようにされど
過去を振り返れば、思い出は宝物の山のようにある。
遠い昔の思い出は、思い出されることも減り、忘れ去られていく
思い出が自分の自信となり、自分の誇りとなって輝かしい思い出にも思えるけれど
【歌詞】Bメロ
By my side
不安 喝采 連帯
濁ったりの安全地帯
グワングワンになる
朝方の倦怠感 三番ホーム 準急電車
現実になると
不安と喝采(称賛、承認欲求)が絡み合う(ネガティブとポジティブ)
安全と思っていても穏やかではない気分
気分、感情が上下する
朝方の倦怠感のある準急電車を待つ3番ホーム
(現実は輝かしい過去とはかけ離れている)
【歌詞】サビ①
青に似た
すっぱい春とライラック
君を待つよ ここでね
痛みだす人生単位の傷も
愛おしく思いたい
青春に似た甘酸っぱい春とライラックが
君を待っている。
(ライラックの花言葉は思い出や無邪気)
痛み出す人生レベルの過去の疵も愛おしく思いたい。
【歌詞】サビ②
探す宛ても無いのに
忘れてしまう僕らは
何を経て 何を得て
大人になってゆくんだろう
人生の意味を探す宛もないのに
過去の疵を思い出、過去を忘れてしまう僕らは
何を経験して、何を得て大人になってゆくのだろうか
(これからの人生を模索しているさま)
【歌詞】Aメロ①
一回だけのチャンスを
見送ってしまう事が無いように
いつでも踵を浮かしていたい
だけども難しいように
バッターが絶交のチャンスの球を
見送ってしまうことが無いように
踵を浮かしていつでも打てるようにしていたい
(チャンスを逃さないように、つねに待ち構えていたい)
だけどそれが難しいように
【歌詞】Aメロ②
主人公の候補
くらいに自分を思っていたのに
名前も無い役のような
スピンオフも作れないよなたかが
自分はみんなの主役、ヒーローと思っていたのに
現実は違っていて
名前もないような脇役のような
スピンオフも作れないような役回り
(今の人生の立ち位置を脇役と思っている)
【歌詞】Bメロ
By my side
くだらない愛を歌う際
嘘つきにはなりたくない
ワサワサする胸
朝方の疎ましさ
ズラして乗る 急行電車
くだらない愛を歌う時は
自分に嘘はつきたくない、正直でありたい。
ワサワサする胸(不安、心配)
朝方の疎ましさ(煩わしさ、働きたくない)
人混みを避けるために準急電車乗らずに、ズラして乗る急行電車
(自分に正直でありたいと思いながら
現実ではやりたくないことをしてどこか違和感を感じている様、ジレンマ。
自分に正直ではない。偽っている。)
歌詞 Cメロ
影が痛い
価値なんか無い
僕だけが独りのような
夜が嫌い
君が嫌い
優しくなれない僕です
光が痛い
希望なんか嫌い
僕だけ置いてけぼりのような
夜が嫌い
一人が怖い
我儘が拗れた美徳
過去の疵がうずいて、無力感や孤独感を抱えている自分を表しています。
孤独を感じる夜を嫌い、他人を嫌い、恐れ、優しくなれない自分。
孤独を抱えて暗闇を嫌う一方で、希望や嫌い、光を嫌う矛盾した心のジレンマを
描いています。
そんな様子を我儘が拗れた美徳と表していると思われます。
孤独感にさいなまれて、何もできない様子を表しているようにも思えますね。
歌詞 Dメロ
不完全な思いも
如何せん大事にしたくて
不安だらけの日々でも
愛してみる
感じた事のない
クソみたいな敗北感も
どれもこれもが僕を
つき動かしてる
ジレンマな思いや矛盾を感じるような不完全な思いも大切にしたい。
不安だらけの日々もあると認める、愛してみる。
(ネガティブな感情、思い、言葉にできない思いなども
受け入れて、認める。そんな自分も愛してみる。)
クソみたいな敗北感を感じた数々の思い出
(アニメのキャラが感じた挫折、トラウマレベルの心の疵)
は今の自分の糧となり、原動力となっている。
歌詞 大サビ①
鼓動が揺らすこの大地とハイタッチ
全て懸けたあの夏も
色褪せはしない
忘れられないな
今日を生きる為に
高校球児がグラウンドで鼓動を揺らし
試合中に選手同士ハイタッチを交わす
全てを賭けたあの甲子園の夏も(過去の記憶、思い出)
大切な宝物で忘れられない。
今日を生きるための糧となる。
歌詞 大サビ②
探す宛ても無いのに
失くしてしまう僕らは
何のために
誰のために
傷を増やしてゆくんだろう
人生の意味なんて探す宛も無いのに
思い出や記憶を失くしてしまう僕らは
何のために誰のために過去の疵を増やしていくのだろう
(過去の疵やトラウマは何のためにあるのか。まだ考えてしまい進めずにいる)
歌詞 大サビ③
雨が降るその後に
緑が育つように
意味のない事は無いと
信じて 進もうか
雨が降る(過去の疵)の後に
緑が育つ(人生の糧)となるように
過去の疵に意味は無いと
信じて進もうか
(傷は何のためにあるのかと考えていたところから
過去の疵、トラウマには意味などなく、いつか人生の糧となると信じて進もうかと
決心し始めている)
歌詞 大サビ④
答えがない事ばかり
だからこそ愛そうとも
過去の疵や人生に答えはないと結論に至り(ニーチェ的な思想を感じます)
ならば、答えのないものを自ら愛そうとしようと決めた。
過去の疵や人生を受け入れ認め、思い出を大切に愛でようと自らの意志で決めた。
自ら愛そうと人生や過去の疵を自分なりに解釈した。
歌詞 ED
あの頃の青を
覚えていようぜ
苦味が重なっても
光ってる
あの頃の青春を覚えていよう(大人になってからの目線)
たとえ過去の苦しい疵、トラウマがあったとしても
その記憶、過去や思い出は光っている、大切な思い出、宝。
(苦い思い出も人生の糧となる)
歌詞 ED
割に合わない疵も
認めてあげようぜ
僕は僕自身を
愛してる
愛せてる
割に合わない過去の疵、トラウマがある自分も
認めてあげよう、そんな自分も居て良いよと。
そんな傷を持っている自分を自分自身が理解して
大切に扱ってあげようという意味で愛してると書いているのだと思います。
過去の疵は何のためにあるのかと疑問を持っていたが
その疵があると受け入れて、認めて、大切にすることで
愛せているように変化した。
てな感じで考察しました。
みなさんはどうとらえましたか。
人それぞれ捉え方や解釈は変わると思います。
ミセスの曲は自分を認めて愛そうというメッセージが込められているように
感じますね。とても勇気をもらえる歌詞ですね!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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